肩こり解消の切り札!筋膜リリース注射(ハイドロリリース)の効果から病院の選び方まで

エコーガイド下筋膜リリース注射(ハイドロリリース)という治療法知ってますか?

以前頻繁にTVでやってたこともありますのでご存じの方も多いと思いますが、これが本当にすごくて現時点では最も効果的な治療法なのではないかと思っています。

肩こりで悩んでいる方にぜひ試してもらいたいので筋膜リリース注射がどういうものなのかや、病院の選び方までご紹介したいと思います。

筋膜リリース注射とは?

筋膜リリース注射はハイドロリリースと呼ばれることもある治療法で、生理食塩水などの液体を注射することで筋膜の癒着を剥がし、痛みを取り除く治療法です。この際、超音波治療器で筋膜の癒着個所や注射針を見ながら注射するのが特徴で、これにより効果の高い治療が期待できます。

ちょうどよい動画がありましたのでぜひ見てみてください。

筋膜の間が広がっていくのが分かりますね。これにより筋肉の動きが良くなり、コリが改善されるという仕組みです。

病院の選び方1:治療の腕

これが一番重要ですね。

エコー(超音波治療器)で状態を見ながら行う治療なので、上手いも下手もなさそうに思うかもしれませんが、いろいろな病院で治療を受けてきた経験からすると、腕の良し悪しは絶対にあります。

そんなに効果が無かった病院もありますし、感動するくらい楽になった病院もありました。中には、血流が良くなりすぎて逆に気持ち悪く感じるくらい効果のあった病院もあります。

では、腕のいい病院、先生を見分ける方法ですが、もうこれは口コミやホームーページを見るしかありません。

例えば、筋膜リリース注射が単に数ある治療法のうちの一つとして紹介されているのか、それとも筋膜リリース注射を推しているのか、それによってある程度見分けることができると思います。

年間の治療件数などが公開されていたら最高ですね。

病院の選び方2:エコーを見せてくれるか?

これ、意外と重要です。

どこの病院だったか忘れましたが、『患者さんが筋膜がはがれていくところを実際にエコーで見ることで、治療の効果が上がる』と書いておられる先生がおられました。

実際、いろいろな病院で治療してもらうと、なぜかエコーの画面を見せてくれる病院の方が治療効果が高い傾向があります(あくまで個人的な経験上ですが)。

患者さんに実際に筋膜がはがれるところを見せるということは、それだけ自分の腕に自信があるからなのかもしれません。

ぜひぜひ参考にしてください。

病院の選び方3:保険適用か?

治療費も気になりますよね。治療費に関係する最も重要な点が保険適用かどうか?です。

これまでの経験から、治療費は大体こんな感じでした。

  • 保険適用だと1,000円くらい
  • 自費診療(保険適用外)だと5,000円/箇所くらい

最近は保険診療での筋膜リリース注射が厳しく審査されるようになったとのことで、保険適用できる範囲が変わってきているそうです。

病院によって違うみたいなのですが、ある病院では保険適用は

  • 週に一回
  • 2か所まで

という制限がありました。

それ以上は自費診療になります。こんなすごい治療法、10か所くらいまで保険適用してほしいですね。

また、病院によっては保険診療自体をしていないところもあります。

保険適用かどうかにより金額が全く違う(10倍くらい違う)ので、治療を受ける前に病院に問い合わせしておくのが安心です。

トリガーポイント注射との違い

筋膜リリース注射と似た治療法にトリガーポイント注射という治療法があります。

筋膜リリース注射とトリガーポイント注射の違いは、以下の通りです。

  • トリガーポイント注射:トリガーポイントに局所麻酔薬を注入する。痛みの悪循環を不活性化させるとともに、局所の血流を改善し、筋緊張を和らげ、誘因物質の洗い出しなどを目的としている。
  • 筋膜リリース注射:トリガーポイントにおける筋膜や筋膜間に薬液を注入し、誘因物質の洗い出しなどを行う。主にエコーガイド下に行われる。

筋膜リリース注射 ハイドロリリース | 名古屋麻酔科クリニック | 愛知県名古屋市「痛み」の診療 ペインクリニックより

ただ、病院によってはトリガーポイント注射にもエコーを使うところもあり、この2つの差は少なくなってきているとのことです。この辺りも病院に聞いてみましょう!

肩こりだけじゃない!首からお尻まで!

筋膜リリース注射は肩こり治療として受けられる方が多いと思いますが、肩こりだけではなく、首こりや背中の痛みにも有効ですし、お尻の痛みの治療としても使われるみたいです。

慢性的な痛みがある方は、筋膜リリース注射を検討してみてはどうでしょうか。

その際には、上で説明した病院の選び方を参考にしてくださいね。